4月26日に「近江しゃも」を我が家へ引き取ってから、今日でちょうど1ヶ月になる。近江しゃも普及推進協議会の東野(とうの)さんからミカン箱くらいの大きさの段ボールを受け取った。生まれたばかりのヒヨコだったので、雄雌の区別はできないらしい。ヒヨコはみんな、手羽の白い軸の先に黒い羽がわずかに付いている程度だった。それが今では随分大きくなった。滋賀県畜産技術センターの近江軍鶏の成鶏を見てきたので雄雌が鑑別できそうだから書くが、雌は2羽ほどで、残りの8羽が雄のようだ。成鶏の雄は肩から胴体に渡って金色の羽が生えていて、雌よりも4分の5くらい大きい。雄は観賞用にもなるほどきれいな鶏である。雌は黒い毛に覆われている。だから、成鶏の姿を思い浮かべると、ヒヨコに外見での雄雌の特徴があらわれているのだ。肉鳥にするのだから雄の方が良いに決まっている。
畜産技術センターから退出するとき、作業服の人がいたので、軍鶏について話を聞いた。僕が「今居る10羽から孵化させてたくさんヒヨコをとりたい。」と言ったら、「それはできませんよ。生まれた卵は近江しゃもではない。ここの畜産技術センターから出す卵でないとだめ。」とのことだった。未だ勉強不足でこの事実を説明できない。
さて本題に戻って軍鶏が狙われていることを説明しなければならない。危害を加える動物はイタチが多いらしい。頭が入るくらいの穴があれば鶏舎へ侵入できるらしい。また、地面を掘って障害物をくぐり抜けることもできるらしい。
しかし、なんといっても一番気を付けなければならないのは人間だ。鶏が盗まれるのも困る。だが、現在飼っている10羽の軍鶏の脅威は二人いる。一人は妻のいとこの男である。彼は小さい頃、自宅で鶏を飼っていたので、味を知っている。「親父が鶏をつぶして食べたがうまかった。」と言うので、「また持っていくわ。」と言わざるを得なかった。もう一人は知り合いの男で、「以前彦根で地鶏を手に入れたが、地鶏はうまい。今ではその養鶏場はやめたので、もう手に入らなくなった。」と言うので、これも持っていくことを約束した。僕のガードが緩いのでこんなことになったが、10羽のうち2羽も取られては困ってしまう。もっとも、中学校の同級生の兄貴は「また、買いに行きますのでよろしく。」とのことだった。まだ、やっと顧客が一人しか得られていないのだ。
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